AIコーディングツールといえばIDE拡張が主流ですが、ターミナルで完結するCLIベースのツールも登場しています。Claude CodeはAnthropicが提供するAIコーディングアシスタントで、ターミナル上で自然言語の指示を出すだけで、コードの生成・編集・リファクタリング・git操作などを実行できます。
筆者はClaude Codeの初期のころから気になっていて、GitHub Copilotなどを使いながらも動向を追っていました。最近になってスキル(カスタムスラッシュコマンド)をはじめとする新機能が続々と追加され、記事生成・設計・コーディング・レビューなど開発のあらゆる場面で活用するようになりました。このブログ自体もClaude Codeで開発・執筆しており、記事末尾のヒヨリのコメントもサブエージェントが生成しています。
この記事はClaude Codeシリーズ(全10回)の第1弾として、インストールから最初のタスク実行までをカバーします。記事を読み終えたらClaude Codeを起動して最初の指示を出せる状態を目指します。
Claude Codeとは
Claude Codeは、Anthropicが開発したCLIベースのAIコーディングアシスタントです。エディタの拡張機能ではなく、ターミナル上で直接操作するツールとして設計されています。
主な特徴は以下のとおりです。
- ターミナルネイティブ: シェルの中で完結するため、エディタやIDEを問わず使える
- コードベースの理解: プロジェクト内のファイルを自動的に読み取り、コンテキストを把握する
- 自然言語で操作: 日本語や英語で「〜して」と指示するだけでタスクを実行する
- git統合: コミット、ブランチ作成、PRの作成などをコマンド1つで実行できる
単なるコード補完ツールではなく、プロジェクト全体を理解したうえでタスクを実行する「エージェント型」のツールです。主な用途を以下にまとめます。
| カテゴリ | できること |
|---|---|
| コード生成 | 機能の新規実装、テストの作成、ボイラープレートの生成 |
| コード理解 | プロジェクト構成の説明、関数の動作解説、依存関係の整理 |
| リファクタリング | コードの改善提案と実行、命名の見直し、構造の変更 |
| バグ修正 | エラーメッセージからの原因特定と修正 |
| git操作 | コミット、ブランチ作成、PR作成、マージコンフリクトの解決 |
| ドキュメント | README更新、コメント追加、変更履歴の作成 |
これらの操作はすべて自然言語で指示できます。「認証モジュールのテストを書いて、実行して、失敗したら修正して」のように、複数のステップを一度に依頼することも可能です。
Claude Codeのインストール方法
Claude Codeはスタンドアロンバイナリとして配布されています。Node.jsやnpmなどのランタイムは不要で、1行のコマンドでインストールできます。
システム要件
インストール前に、以下の要件を確認してください。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | macOS 13.0(Ventura)以降 / Ubuntu 20.04以降 / Debian 10以降 |
| メモリ | 4GB以上 |
| ネットワーク | インターネット接続が必要 |
| シェル | Bash, Zsh |
インストール
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bashバイナリが ~/.local/bin/claude に配置され、PATHに追加されます。インストール後は新しいターミナルウィンドウを開くことで claude コマンドが使えるようになります。
インストールの確認
バージョンが表示されればインストール成功です。
claude --version環境の診断には以下のコマンドも使えます。
claude doctorClaude Codeの初期セットアップ
ログイン
プロジェクトディレクトリで claude コマンドを実行します。
cd your-projectclaude初回起動時にブラウザが開き、Anthropicアカウントでのログインが求められます。ログインが完了すると認証情報がローカルに保存され、次回以降はログインなしで起動できます。
Claude Codeの料金プラン
Claude Codeを使うには、有料のサブスクリプションまたはAPIアカウントが必要です。無料のClaude.aiプランでは利用できません。
| プラン | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|
| Pro | $20 | 個人開発者向け。基本機能をすべて利用可能 |
| Max 5x | $100 | Proの5倍の使用量。頻繁に利用する開発者向け |
| Max 20x | $200 | Proの20倍の使用量。実質的に制限を気にせず使える |
| Teams(Standard) | $25/ユーザー | チーム向け。管理機能付き |
| Teams(Premium) | $125/ユーザー | チーム向け。Proの6.25倍の使用量 |
※ 料金は2026年3月時点の情報です。最新の料金は claude.ai/pricing をご確認ください。
個人で始めるなら、まずはProプラン($20/月)で十分です。使用量の上限に頻繁に達するようであれば、Maxプランへの移行を検討しましょう。
筆者は当初Proプランで始めましたが、日常的にClaude Codeを使っていると使用量の上限にすぐ達してしまい、Maxプランに移行しました。正直なところMaxだと少し余るので、ProとMaxの中間くらいのプランがあると嬉しいところです。まずはProで使い始めて、使用頻度に応じてアップグレードを検討するのがよいでしょう。
Anthropic Console(APIアカウント)を使った従量課金も可能ですが、コスト管理が必要になるため、最初はサブスクリプションで始めるのが手軽です。
Claude Codeの基本的な使い方
自然言語でタスクを指示する
Claude Codeの操作は、チャット形式で自然言語の指示を入力するだけです。日本語でも英語でも指示できます。
src/utils/auth.ts のバリデーションにメールアドレスの形式チェックを追加して最近の変更内容をまとめてコミットしてプロジェクト内のファイルは必要に応じて自動的に読み取られるため、手動でファイルを指定する必要はありません。
許可モードについて
Claude Codeがファイルの編集やコマンドの実行を行う際は、事前にユーザーへ確認を求めます。
ファイルの書き換えやシェルコマンドの実行前に変更内容が提示され、承認・拒否を選べます。意図しない変更が勝手に行われる心配はありません。セッション中に「Accept all」を選択すれば、都度の確認をスキップすることも可能です。
覚えておきたいスラッシュコマンド
セッション内では、/ で始まるスラッシュコマンドを使えます。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
/help | 利用可能なコマンドの一覧を表示 |
/clear | 会話履歴をクリアして新しいセッションを開始 |
/compact | 会話履歴を要約して圧縮(コンテキストが長くなったときに有用) |
/diff | インタラクティブなdiffビューアーを開き、未コミットの変更やターンごとの差分を確認 |
/status | バージョン、モデル、アカウント、接続状態などの設定情報を表示 |
/init | CLAUDE.mdファイルを生成してプロジェクト設定を初期化 |
/cost | セッションのトークン使用量を表示(API従量課金ユーザー向け) |
/stats | 日々の使用量やセッション履歴を表示(サブスクリプションユーザー向け) |
/compact は長いセッションでコンテキストウィンドウが埋まってきたときに特に便利です。会話を要約・圧縮することで、セッションを継続できます。
最初のタスクを実行してみる
セットアップが完了したら、実際にClaude Codeを使ってみましょう。
プロジェクトの理解を依頼する
最初のタスクとしておすすめなのが、プロジェクトの概要を聞くことです。
cd /path/to/your-projectclaude起動したら、以下のように入力してみてください。
このプロジェクトの構成を教えてプロジェクト内のファイルが読み取られ、ディレクトリ構成や使用技術、エントリーポイントなどが説明されます。
コードの生成を依頼する
次に、実務的なコード生成を試してみましょう。
このプロジェクトにESLintの設定を追加してREADMEを生成してファイルを作成・編集する前に変更内容が提示され、確認を求められます。内容を確認して承認すると、変更が適用されます。
git操作を依頼する
変更をコミットする操作も自然言語で行えます。
今の変更をコミットして。コミットメッセージも考えて変更内容に基づいて適切なコミットメッセージが生成され、コミットが実行されます。
Claude Codeのよくあるトラブルと対処法
APIキーの環境変数に注意
環境変数 ANTHROPIC_API_KEY が設定されていると、サブスクリプション(Pro/Max)ではなくAPI従量課金で動作します。サブスクリプションで利用したい場合は、この環境変数が未設定であることを確認してください。
echo $ANTHROPIC_API_KEY値が表示される場合は、.bashrc や .zshrc から該当の行を削除するか、一時的に以下で解除できます。
unset ANTHROPIC_API_KEY/status コマンドで現在の認証方法を確認できるので、意図した方法で接続できているかチェックしましょう。
APIキーなどの機密情報をgitにコミットしてしまわないよう、secretlintでシークレット漏洩を防ぐことも併せて検討してください。
インストール後にコマンドが見つからない
claude: command not found と表示される場合は、新しいターミナルウィンドウを開いてください。インストーラがPATHを更新しますが、既存のターミナルセッションには反映されません。
まとめ
- Claude CodeはAnthropicが提供するCLIベースのAIコーディングアシスタント
- Node.js不要のスタンドアロンバイナリで、
curl1行でインストール可能 - 初回起動時にブラウザでログインすれば、すぐに使い始められる
- 自然言語でコード生成・編集・git操作などを指示できる
- 許可モードにより、意図しない変更を防ぐ安全設計
- 個人利用ならProプラン($20/月)から始めるのがおすすめ
Claude Codeはターミナルで動くAIコーディングアシスタントで、curlひとつでインストールできて、自然言語で指示するだけでコード生成やgit操作までこなしてくれるんだよ。許可モードがあるから安心して試せるのもいいよね!まだ触ったことない人は、まずはインストールして「このプロジェクトの構成を教えて」って聞いてみるところから始めてみよう!ターミナル操作をもっと便利にしたいなら、jqコマンド入門も一緒にチェックしてみてね!さあ、試してみよう!